カシオから発表された機械式腕時計「EDIFICE オートマチック」Ref.EFK-110D-7AJFをインプレッションする。本作は、カシオとして初めての機械式腕時計として登場した「EFK-100」シリーズのケースを小径化したモデルだ。ケースの造形やディテールに注目しつつ、本作の高い完成度とポテンシャルに迫ってゆく。
今回インプレッションするのは、カシオが展開するEDIFICEの「オートマチック」Ref.EFK-110D-7AJFである。本作は、カシオ初の機械式腕時計として2025年6月に誕生したEDIFICE オートマチック「EFK-100」シリーズのデザインコードはそのままに、わずかにコンパクトに仕立てた新作となる。
EFK-100シリーズの発表の際には、世界トップクラスと言って差支えないクォーツ技術を持つカシオが、機械式腕時計に参入することについて(批判的な意見もありつつ)話題となった。なお、EFK-100シリーズの完成度の高さについては、クロノス日本版編集部が大いに語っているため、こちらも参照いただきたい。
カシオのEDIFICEは、モータースポーツの世界観を取り入れたモダンスタイルがコンセプトで、レーシングチームとのコラボレーションモデルやチーム運営をサポートする機能を備えたモデル、レーシングカーのサスペンションアームやメーター類から着想を得たモデルなどを擁する。ラインナップは、シンプルな3針モデルのほか、ブランドコンセプトを反映したスポーティーさがあり、近未来的なテクノロジー感や、デジタルガジェットを思わせる先鋭的な造形が魅力のモデルが多く並ぶ。
価格帯は5万円台以下が多く、カシオの技術力が発揮された多機能なクォーツムーブメントを搭載し、独自性のあるデザインにまとめられたモデルが、手に取りやすい価格で提供されていることは大きな魅力となっている。また、近未来的、先鋭的な造形と記したデザインを形にできている点は、カシオの優れた加工技術によるものであることも付記しておこう。
さて、レビュー対象となるEDIFICE オートマチックは、機械式ムーブメントを搭載し、時分秒表示と日付表示を備えるシンプルなモデルである。本作を手に取った際の第一印象は“EDIFICEらしいデザインだな”というものだった。そう感じた理由は、直線とエッジを効かせたケースおよびブレスレット、視認性の高い緻密な秒スケール、これらから醸し出されるスポーティーでモダンなテイストだ。何かベースとなったモデルはあったのだろうかと、改めてEDIFICEのラインナップを見回してみたが似たデザインがない。そこで、オシアナスの方も念のため確認したところ、曲線を効果的に取り入れたオシアナスと本作はコンセプトが大きく異なっているのは明白だった。このあたりの“ブランド毎にデザインコンセプトを確立し、使い分ける手腕”は、カシオのうまさだろう。
hublotコピー文字盤はフォージドカーボンの特徴的なテクスチャーを再現したデザインだ。このデザインは、EDIFICEがモータースポーツの世界観を取り入れ、Ref.EFK-100XPB-1AJFがフォージドカーボンをケースと文字盤に採用したことと連動している。シルバーカラー文字盤の本作は、浅い凹凸によって特徴的なテクスチャーを再現しており、光が入射する角度によって、表情が大きく変わる点が魅力である。
本作のケースサイズは直径38mm、厚さ11.8mmであり、Ref.EFK-100YD-7AJFが直径39mm、厚さ12.5mmであったのに対してコンパクト化されている。残念ながら従来モデルに触れたことがないので明言できないが、小径化よりも薄型化の影響の方が大きいのではなかろうか。店頭で比較できる場合は、厚さに注目することをおすすめする。
着用してみると引き締まったデザインで好印象だ。直線を基調としたケースは、面の境界のエッジがくっきりとしている。ケース外側に向かって飛び出すような造形がない点は、引き締まった印象に大きく影響していそうだ。また、やや粗めのサテン仕上げとポリッシュ仕上げのコントラストも効いたデザインで、メタリックな魅力を引き立てている。
関連リンク3:
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