米国海軍第41戦闘攻撃飛行隊(VFA-41、別名「ブラック・エイセス」)の隊員のために開発された新作パイロット・ウォッチは、スーパールミノバを文字盤全面に採用したホワイト文字盤が最大の特徴。普段から光を蓄えた文字盤は暗所でグリーンへの発光体へと変化し、暗所でも飛行士に適切な視認性をもたらすのである。この文字盤は、グレードの高いスーパールミノバを結合剤と混ぜて円形の鋳型に流し込み、特別に開発された工程により硬化させることでセラミックのような耐久性を得ているという。このソリッドディスクを軟鉄製の文字盤ブランク材に固定し、最後にブラックのインデックスと数字、そしてトランプのスペードのエースに似た「ブラック・エイセス」の記章をプリント。特有の耐磁性能はそのまま、これまでにないデザインに仕上げた。IWCのリリースによれば、この文字盤は暗室試験で23時間以上にもわたって鮮やかな緑色の光を放っていたという。
ケースにはブラックの酸化ジルコニウム・セラミックを採用。ダイヤモンドに次ぐビッカース硬度を誇り、ジェット機のコックピットのような限られた空間でのハードユーズにも十分に耐える。これをマットブラックに仕上げることで光の反射を防ぎ、「正確な時間」という最も必要な情報のみを操縦中のパイロットに提供するのだ。こうした仕様はブラック・エイセス協力のもとで開発されており、その信頼の証としてチタン製の裏蓋にブラック・エイセスに配備されている双発ジェット機「F/A-18F」のエングレービングが施されている。
文字盤をスーパールミノバで大胆にコーティング
2009年に発表され、瞬く間にペルレの象徴的存在となった「タービン」。航空分野にインスパイアされたプロペラ型ローターが文字盤上で超高速回転することで、サブダイアルが出現するギミックを特徴としている。まさにペルレの独自性と技術力が反映されている。本コレクションは、常に斬新なアイデアをダイアルに表現しており、「タービン フルラム」では驚異的な蓄光効果を持つスーパールミノバで大胆に加工し、明所と暗所で異なる表情を見せるフェイスデザインとしている。
参考記事:
https://www.koukyuutokeikopi.com/